調査と分析

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本プロジェクトでは、地域の主観的な幸福やつながりを
多面的に測定する指標(質問紙調査で用いられる項目群)の開発に取り組んでいます。
指標づくりのために、3つの調査を実施しています。

質問紙調査

質問紙調査においては、住民の幸福や人とのつながり、価値観などをお尋ねしています。調査項目は多岐にわたりますが、分析を行っていく過程において、地域の状態を知るための重要な質問項目の候補となるものとして、あるいはそれらの項目の妥当性を検討するためのものとして用いています。質問紙調査では、多くの地域コミュニティ(西日本の各地から約500集落)で調査を行う「広域調査」と、より絞り込んだ地域で調査を行う「重点地域調査」を実施しています。重点地域調査では地域にご協力いただくことで回収率を高め、さらには質問紙ではとりきれない部分をインタビュー調査からフォローしています。

広域調査

2012年~2018年までに、4回の調査を実施しています。方法としては西日本の500程度の小地域(集落・町・郵便番号区分程度)を無作為に抽出し、抽出された地域世帯全体に郵便局のタウンプラスというサービスを用いて調査票を配布しています。郵送で返送された調査票をもとに、地域ごとのデータ集計を行って分析しています。
配布された質問紙調査の項目は、幸福感や地域内外の他者とのかかわり、生業、価値観など多岐にわたりますが、その中から最終的に地域の幸福の多面的指標項目が抽出されます。

△ 分析結果のイメージ

重点地域調査

京丹後市大宮町里力再生協議会、京都市右京区南太秦学区自治連合会、岩手県滝沢市役所の協力を得て、住民の方に質問紙の配布と回収をお手伝いいただき、上記の広域調査よりも地域の状況を深堀りすることで、指標の精度を高めます。地域へのフィードバックも実践することで、指標の活用とその効果についての検討も行います。また、こうした質問紙調査からはうかがうことができないような日々の感情やエピソードについて、住民の方へのインタビュー調査を実施しています。

△ 地域へのフィードバック

くらしの環境調査

1.質問紙調査の広域調査実施地域の一部において、実際の住環境について訪問調査員が評定し、広域調査の結果と紐付けて分析しています。
具体的には町なみや家のつくり、「こども110番」ステッカーや防災活動などの表示などを計測し、地域の環境を検証しています。

活動量・ネットワーク調査

1.質問紙調査の重点地域の中の京丹後市大宮町奥大野地区ならびにつねよし百貨店にて、睡眠や歩行などの活動ならびに住民同士の「すれちがい」によるネットワークの計測を実施しています。地域のつながりの客観的測定ならびに人々の睡眠や歩行を通した健康度をチェックし、1.質問紙調査の調査データの客観性を高める分析を行います。

質問紙調査の結果を、
くらしの環境調査と活動量計を用いた調査と紐付けることにより、
主観指標の客観的精度を高めます。
多面的な測定を行うことにより、これまで単一的にもちいられてきた地域の幸せ指標をみなおし、
地域の強み・弱みを分析することを可能にします。

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デモ版 地域の幸福の多面的チェック

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診断結果

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健康感
回答した人の主観的な健康状態
幸福感
回答した人の主観的な幸せ度
協調的幸福感
周囲の他者との調和的な幸せの感覚(例えば、周りの人が幸せであれば自分も幸せに感じるなど)
地域内のつながり
地域住民同士の信頼関係や助け合いの関係
地域の一体感
地域社会が「運命共同体」「ひとつのまとまった実体」だと感じる程度
地域の開放性
外部の人々・自分と異なる人々を受け入れる程度
地域への貢献・他者への支援
自地域内での貢献行動(例えば、地域のためにアイディアを出すなど)および地域内外の他者を助ける行動
  • ※デモ版では個人の得点として表示されますが、実際には集落や地域などの町ごとの調査と分析を行っています。
  • ※デモ版では、実際の指標パッケージの一部の項目のみを用いています。